本文:てす、ヨハン・イブラヒム
イラスト:eSe
概要
マルチジャンル・ホラーRPG「インセイン」のシナリオ集です。「館もの」をテーマに4本のシナリオを収録しました。
B5版、本文40ページ。
4つの屋敷、4つの謎――
四辻に建つ地主の屋敷、地方都市を牛耳るマフィアの私邸、壁に囲われ外界と隔てられた館、孤島の聖域。
本書に収められた4つのシナリオはいずれも、どこかの「館」を舞台にしている。
登場人物たちが館に集い、物語が動き出すのだ。
謎は恐怖を、恐怖は狂気を呼び、滓のように積もりよどんでいく。
館とは閉ざされた世界である。もうどこにも、逃げ場はない。
収録作品
辻の屋敷(暗黒のヴィクトリア、3人、3サイクル)
地主夫妻が急死し、取り残された姉妹。そんな二人の助けにならんと駆けつけた従兄。四辻に建つ館で、それぞれの思惑が交錯していく。
ファンタズマの影(狂騒の二〇年代、3人、3サイクル)
街を牛耳るマフィアの首領“狂父”ジャンマルコが「亡霊」に命を狙われた。それは老人の妄想か、それとも本当のことなのか……。恐るべき過去の因縁が蘇る。
箱庭の天使たち(暗黒のヴィクトリア、4人、1サイクル)
壁に囲まれ、閉ざされた〈館〉。目覚めたのは記憶のない少女たち。穏やかな日々は突然に破られ、彼女たちは秘密をわかちあう。
終末の島(狂騒の二〇年代、2人、2サイクル)
世界の終末を夢に見た。嵐が過ぎ去り、ほかのすべてが破壊されたとき、この館とそこに集った者たちだけに、穢れなき新世界が待ち受けているのだ。