メインフェイズ 第2サイクル
マスターシーン 墓を暴く
GM:ハリーの行動は自分(ハロルド)の墓を自分で暴くシーンにします。シーンに出たくない人は欲求判定振ってください。自分の好奇心の特技をランダムに選んで判定し、失敗するとシーンに引きずり出されます。
シャロン:私は素直に出るよ。
アリス:私は出たくない!
GM:エリオットはどうする?
エリオット:失敗して引きずり出される以外にデメリットはありますか?
GM:ないです。ただし、判定するからにはファンブルがあることには注意です。
エリオット:では私は運命に抗う。
GM:それでは欲求判定をどうぞ。
アリス:まず好奇心分野から特技を決めて(コロコロ)……判定を(コロコロ)……失敗……出まーす。
エリオット:僕は(コロコロ)……(コロコロ)……僕も出まーす。
シャロン:(笑)
GM:よし、全員集合だ!
アリス:うわぁ、絶対恐怖判定あるよ……やだなぁ……。
GM:では、先にハリーの調査判定を済ませてしまおう。《埋葬》で判定します。(コロコロ)……10で成功ですね。それでは、皆さんは、ハリーが墓堀人を雇って「自分の墓」を掘り返してみるという企てをしていることを耳にします。
エリオット:それを ほりおこすなんて とんでもない。
アリス:まあ、自分の墓に埋まってるやつを調べるのは当然だよな。
シャロン:上流階級パワーを使って計画時刻、付近に人が寄らないように致しますわ。そして本人は当然、見に行きますわ! エリオットを引きずって!
GM:つーても、白昼堂々やりますよ。夜にやったら盗人みたいじゃないですか。
エリオット:先ほどは運命に抵抗しようとしましたが医療をかじる身としては興味深いかもしれません。
アリス:私はどうしようかなぁ、ハロルド氏とは面識ないし……まぁ、単純に2人について行って、ここで面識作っておきますか。
GM:皆さんが墓地に行くと、ざっくざっくと墓堀人たちが土を掘り返すのを、ハリーはむっつりと眺めています。ハリーは皆さんが来たのを見て驚きますが、別に遠ざけようとはしません。「シャロンにエリオット、見に来たのか?」
シャロン:「とーぜんですわ! 私は気になる事は自分で確かめないと気がすまない性格ですの!」
アリス:私は姉弟の後ろについていこうか。
GM(ハリー):「そちらの方は……見覚えが……」
エリオット:「ええ、こちらの方は…」 適当に紹介しましょう。心なしか嬉しそうにな……。
アリス:「あなたのお父上の葬儀の際にお目にかかりました。アリス・ミラー、探偵でございます。今、あなたのお父上の事件について調査を依頼されてます」 丁寧に頭を下げる。
GM(ハリー):「父さんの事件か……僕は死に目には会えなかったけど、ひどいものだったらしいね」
アリス:「お悔やみ申し上げます」
シャロン:「ダミアンさんは酷いというより、不自然ですわ。」 その言葉の後、さっと顔を伏せて、ちょっと憂鬱そうに息を吐く。再び顔を上げたときには何事もなかったように微笑みます。
GM(ハリー):「……。僕も父の死の真相は知りたい。アリスさん、よろしくお願いします」 言って手を差し出そう。
アリス:「お任せ下さい。ま、とにもかくにも、今は死者の顔を見ておきましょう。そのために来たのですから」 差し出された手を取ります。
GM:では、そうこうしていると棺桶が顔を出します。墓堀人たちが額の汗を拭い、カナテコを棺の蓋に差し込むと、ハリーを見上げます。ハリーが頷くと、力が込められて破裂音とともに蓋がこじ開けられます。
エリオット:さて何が出るか。
ハロルドの墓
【秘密】拡散情報。棺の中にはあるべき遺体が入っておらずもぬけの空だった。
この【情報】が明らかになったシーンに登場していたキャラクターは全員、調査判定に使用された特技で恐怖判定を行うこと。
ショック:シーンに登場しているキャラクター
アリス:やっぱりー!
シャロン:分かってた。
エリオット:ギャオー!
GM:ハリーもショックを受けます。それから、《埋葬》で恐怖判定です。
ハリーも含め全員が恐怖判定しましたが、シャロン以外は成功という結果になりました。
GM:ちぇー、みんな成功かぁ。と、それはそれとして(コロコロ)……8か。
アリス:なんの判定?
GM:実は、ゲストの反応を決定したり恐怖的な演出を繰り出したりするための表を作ってあるんですよ。ときどきこうやって振ります。で、8の結果は……。
8:怪物的狂気。ハロルドの【狂気】を1枚顕在化させる。ハロルドが【狂気】を持っていなければ、シーンプレイヤーは暴力分野のランダムな特技で恐怖判定を行う。
GM:おっと、ハリーは狂気カードを1枚持っているな。顕在化されるカードは【敵か味方か】です。
【敵か味方か】
トリガー:自分がダメージを受ける。
味方以外は全員敵だ。あなたに好意をしめさない人間は、全員死ね! そのシーンにいる自分に対してプラスの「感情」を持っていないキャラクター全員(自分は除く)に1点のダメージを与える。
シャロン:あ、私は無事ですわ。 愛の力ですわ!
エリオット:なんじゃそれはァ!
アリス:くそっ、GMめ……!
GM:ともあれ、暴かれた墓には、本来あるべき死者の姿がありません……ハリーは空っぽの棺を茫然自失と見つめていたかと思うと、乾いた笑いを漏らしています。
シャロン:「……やっぱり……そうなんですわね……」 ぼそりと呟きます。
アリス:私はニヤッと笑っておこう。せっかく恐怖判定成功したし。
GM(ハリー):「ははは……どうなってるんだ、これは……くそっ……くそっ、くそっ! どういうことだ! なんだってんだよちくしょう!」 急に癇癪を起したように喚き散らすと、アリスとエリオットを押しのけて突き飛ばし、その場から逃げ出します。
シャロン:じゃあ「ダーリン!?」って言いながら追いかけようか。
エリオット:「っつ…」 突き飛ばされて、地面に倒れます。
アリス:「痛たた……はて、さて、いよいよオカルトになってきましたね」
GM:では、これでシーン終了です。
2-1 アリス アリスの魔術
アリスとシャロンが共に次のシーンプレイヤーをしたがったため、ダイスを振りあって決めることに。結果、アリスが次のシーンを勝ち取りました。
GM:さて、アリスは何をしますか?
アリス:『猿の手』の行方を探そうと思ってるんだけど、ナンシーさんが臭い気がするんですよね。ダミアン氏が死んで、『猿の手』の行方がどうなるのかと考えると、妻が回収した可能性が高いでしょう。
シャロン:あー、なるほど。
アリス:というわけで、ナンシーさんを調べます。これでなかったらダミアン氏の墓かなぁ。とにかくシーン表を振ります(コロコロ)……“人気のない裏路地。いつの間にこんな場所に迷い込んでしまったのだろう?”
GM:裏路地ですか。ナンシーが1人になったところを呼び止めたとかですかね?
アリス:そうですね。判定は……《魔術》にしますか。
GM:魔術で……迷い込むんですか?
アリス:そうそう、魔術をかけて、異空間に迷い込ませます(笑)
GM:この探偵もう魔術師としてムーヴしてる気がする。判定をどうぞ。
アリス:さぁ、ナンシーさん、私の魔術にかかるがいい(コロコロ)……5で成功!
GM:では、ナンシーはいつの間にか、自分が人気のない路地裏に迷い込んでいるのに気が付きます。はて、ここはどこだろうか……。気晴らしに散歩でも思っただけなのに、こんな近場で迷うとは。
アリス:その路地は妙に甘ったるいような匂いが漂い、頭の中がぼうっとしてくる。白昼夢を見ているようだ。
GM:ナンシーは頭を振り振り、匂いが漂ってくる方に歩いて行ってしまいます。
アリス:匂いの先には、黒いスーツを着た細身の男が立っている。どこかで見たことある気がするが、その顔は山高帽の影に隠れて見えない。
GM:じゃあ話しかけますか。怪しい気もするけど……「ああ、すみません。あなた、道案内を頼めないかしら……?」
アリス:唯一見える口元がニヤッと笑う。「ナンシーさん、お待ちしておりました」
エリオット:悪役ですやん。
シャロン:完全に魔術師。
GM:お待ちしていましたとか言われたらぎょっとするなぁ(笑)
アリス:男の声は変声期前の少年のようで、それでいて力強い印象がある。
GM(ナンシー):「そ、それはどういう……?」 ナンシーは驚いて、生来血色の悪い顔を、さらに青白くして後ずさります。
アリス:「どうか怯えないでください。ただ、私はあなたの抱える秘密を聞き届けに来たのです」 男は優しい声で告げます。
GM(ナンシー):「私の抱える、秘密……?」
アリス:「ええ、その秘密はきっとあなたを苦しめている。私が取り除いて差し上げます。さ、出口までご案内いたしますから、お話は道すがらしましょう。とはいえ、この路地は入り組んでおります。お手を取って差し上げましょう」 では【秘密】を下さい。
GM:感情による共有はエリオットだけですが、ハリーが【目星】をします。これが通るとシャロンにも共有されるんで全体公開になるんですが(コロコロ)……10。成功ですね。では、全体に公開します。
ナンシー・ホールズ
【秘密】あなたはダミアンの遺体のかたわらに、干からびた獣の腕の木乃伊らしきものを見つけた。
あなたはその木乃伊の腕に、触れるもおぞましいほどの禍々しさを感じ、人知れず葬り去ることにした。
火をあげる暖炉に投げ捨ててもそれは燃えなかった。だから……。思えば気が触れたようなことをしたものだ。
あの木乃伊の腕を、夫の棺に入れて埋めてしまおうなんて……。
ショック:なし
アリス:はい、見つけたー。
シャロン:やっぱりそこかよぉ……。
エリオット:ウップス。
GM:ご明察でございます。
アリス:ダミアン氏の墓にいきなり行っても良かったかもですね。
シャロン:このターンに掘らないとハリーが拾うんだよね。
GM:そうですね。
アリス:じゃ、その秘密を聞き出したことにしましょう。2人はもう随分歩いたような気がするが、1歩も動いていないような気もする。
GM:ナンシーは話し終えて、ぼんやりと立ち止まります。
アリス:「……ナンシーさん、お話しいただきありがとうございます。このことは決してあなたの害になるようなことはありません。ご心配なさらずに」 またニヤッと笑って「さ、もう出口が見えてきました。あそこをくぐれば、そこはもういつもの表通りです。ほら、通りの賑わいが聞こえてきた」
GM(ナンシー):「ええ、ご親切にどうも……」 はっと気づくと、そこは大通りでした。さっきまで誰かと話していたような気がするのだけど……。
アリス:ナンシーがふと振り向くと、そこにはショーウィンドウに飾られた大きな姿見があった。演出はこんなもんですかね。
GM:わかりました。それではシーンを終了します。
2-2 エリオット 猿の手
GM:さて、シャロンが希望しなかったので、シーンプレイヤーはエリオットです。墓を暴くなら、エリオットは《夢》があるから適任ではありますね。《地底》まで1マスですから。
エリオット:墓を暴かなければ……といっても現状で墓を暴く動機がないんですよね。
アリス:単純に、事件の鍵となる『猿の手』が墓にあるから暴きにいこうぜ!でもいいと思いますよ。情報はすでにエリオットも知ってますし。
エリオット:時系列としてはどうとらえるべきですかね?
GM:シーン間の時系列は前後してもかまいません。
アリス:“これは今から数時間前のこと……”とかありですね。
エリオット:それじゃあ、さきほどのハリーのシーンの時点で、もうアリスさんは『猿の手』の在り処を掴んでいたというのはどうですかね。今のシーンはその続きで、ハリーが僕らを突き飛ばして走り去ったところから。
アリス:わかりました。それでいきましょう。
エリオット:ありがとう。姉とその許婚を追いかけようとするんでアリスさんが止めてくれるとやりやすいです。その後、なんやかやして墓を掘ろう。
GM:墓堀人まだいますから、有効活用してやってください。
エリオット:それでは、ハロルドさんに突き飛ばされた後、咳き込みながら「姉さん! ちょっと、待ってください!」
シャロン:「待てませんわ! 今目を離すとハリーが何するか分かりませんもの!」 エリオットの制止を聞かずに行きますわ! シーンを退場しますわ!
エリオット:「姉さん!」 後を追いかけようとします。
アリス:「少々お待ちください」 飛び出ようとするエリオットを止めます。
エリオット:「っと……! な、なんですか?」
シャロン:とりあえず、「お守り」をアリスに渡しておこう。走って行く時にマスコットっぽい小物を落としていくので、拾っておいて下さい。
アリス:では、シャロンが行ったのを見送ってから、小物を拾って「シャロン様は随分慌てておりましたね……これは、後で届けておきましょう」
エリオット:「ええ、今は姉もハロルドさんもお互いに動揺しています。放置するわけには……」
アリス:「お気持ちはわかります。それでも今お待ちいただいたのは、我々にはもう1つやるべきことがあったからです。それもこの場で」
エリオット:「?」
アリス:「ハロルド氏が自分の墓を暴いたの当然ですが正しくはなかった。我々が暴くべきだったのは……」 エリオットの肩に手をかけ、顔をエリオットの目線に合わせるとステッキで……「あちらです」とダミアン氏の墓を指し示します。そして、またお得意のニヤッ。
エリオット:エリオット:その視線に射すくめられたような気がして立ち止まります。「な、何故です? ダミアンさんの埋葬にはあなたも立ち会ったでしょう。不審な点は……まさか、例の手と関係が?」
アリス:「実はね……ということなんですよ」 耳打ちをして、ここでさっきのナンシーさんの【秘密】を情報共有したことにする。
エリオット:息を呑む。
アリス:「さっそく掘ってみようと思うのですが……よろしいですか?」
エリオット:「……やりましょう」 墓掘人に指示を出します。
GM:彼らは困惑している。賃金はもらえるのだろうか……茶番に付き合わされていないだろうか……。
エリオット:「この件の報酬はウィンザーが色を付けてお支払いします。どうか、お願いします」 墓掘人にはこう説明しましょう。
GM:墓掘人は怪訝な顔をしていましたが、報酬と聞いて首を縦に振ります。それでは、《埋葬》で判定をどうぞ。
アリス:あっ、その前に、【生命力】を1点減らして感情修正をしておきます。
エリオット:それじゃあ、《夢》を《地底》から(コロコロ)……感情修正を入れて11で成功です。
GM:では、【秘密】を公開します。エリオットがアリストシャロンに感情を結んでいるので、全体公開になりますね。
ダミアンの墓
【秘密】棺をこじ開けると、その中には埋葬されたときのままに、ダミアンの遺体が横たわっていた。
その顔からは死化粧が剥がれ落ち、末期の苦悶の表情が再び浮かんでいる。
「調査判定」によって、最初にこの【秘密】を獲得したキャラクターは、プライズ『猿の手』を獲得する。
ショック:なし
GM:おめでとうございます。エリオットは『猿の手』を手に入れました。『猿の手』にもハンドアウトがあります。……これもPCには全員共有されちゃうねぇ。
『猿の手』(プライズ)
【秘密】願いをかけるときは、代償を指定すること。代償にできるものは、自分の所有物や人の命・魂である。
他人の命や魂を代償に指定するには、自分と相手のどちらかが他方に対する「愛情」もしくは「狂信」の「感情」を獲得していなければならない。
代償の指定がない場合や願いにつり合わない場合はGMが願いの結果を決定する。
《魔術》で恐怖判定を行う。
ショック:全員
情報共有の結果、全員仲よく【正気度】を1点ずつ下げることに。
シャロン:退場してたから恐怖判定は回避! ……あ、でも私が生贄要因だ。
アリス:上手くやったなぁ……。
シャロン:あっ、あと【狂気】公開します。
エリオット:ここで!?
アリス:盛り上げるなよ!
シャロン:公開するのは【なぜ自分だけ!?】です。ふふふ、私ばっかり不幸に……あなたも道ずれよ!
【なぜ自分だけ!?】
トリガー:自分の【生命力】か【正気度】が1点以上減少する。
あなたは自分が、これ以上不幸な目にあうことなど考えてもいない。だから自分が不幸な目にあった時、こう思うのだ。「みんなも同じ目にあえばいいのに」と。以降、このキャラクターと同じシーンに登場している、このキャラクター以外のPC全員は、回避判定にマイナス1の修正がつく。
アリス:なんてはた迷惑な……。
シャロン:ホーッホッホッホッホ。
エリオット:弟がこれほど心を砕いているというのに。
GM:盛り上がってきたところで、アリスとエリオットは恐怖判定してください。
エリオット:えーと……《魔術》でしたね。《医学》から(コロコロ)……9で成功! あっぶねー!
アリス:私は《魔術》持ってるから(コロコロ)……7、当然成功。
GM:ちぇー、なんか全然【狂気】引かないなぁ。ともあれ、『猿の手』が見つかりましたね。
エリオット:「これが……」
アリス:墓から1歩離れたところで 「……ありましたね」と言ってニヤッ。
エリオット:手に持っているちっぽけな木乃伊からは、信じがたいほどのまがまがしさ、おぞましさを感じる。傍らで佇む探偵の存在がなければ、この恐怖にのまれていたかもしれない……。
GM:で、エリオットくん。その『猿の手』をどうします?
エリオット:ど、どうしよう……。
GM:『猿の手』を持っていると、願いをかければ即座にクライマックスフェイズに移行してしまうような恐ろしい予感がします。
アリス:なんて恐ろしい予感なんだ……!
エリオット:……ばっと上着を脱いで、それで木乃伊をぐるぐる巻きにして鞄の中に突っ込みます。「……姉さんを、探さなくては」
アリス:「では、参りましょうか」 ただし、墓掘人にお賃金を払ってからね!
エリオット:そこらへんはお付きの誰かにぬかりなく手続きをしておいていただく! 口封じも含めて多めにお渡ししておいてください!
GM:それでは、シーンエンドです。
2-3 シャロン シャロンの想い
GM:第2サイクル最後のシーンはシャロンです。行動は何を?
シャロン:ハリーの【秘密】を開けます!
GM:シーンはどうしましょうか? さっき追いかけた後の話にしますか?
シャロン:そうですね。シーン表は振って使えそうなら使います(コロコロ)……“少し疲れてしまったようだ。落ち着ける場所でひと息つきたい”。
GM:それでは、ハリーが走り疲れたところで追いつきます。
シャロン:落ち着いて一息しているところに、《におい》で追いつく! だから、判定は《におい》で。
エリオット:警察犬かなにか?
GM:走り去ったあと、足取りはとぼとぼと重くなり……と思ったらいきなり後ろに現れるやつですね。判定と、それと、【ダウジング】をやるならどうぞ。
シャロン:じゃあ、まず【ダウジング】の判定(コロコロ)……成功! 手に入るアイテムは(コロコロ)……「武器」ですね。それで、調査判定も(コロコロ)……9で成功です。
GM:登場はハリーとシャロンだけでいいですか?
シャロン:そうですね。シーンにいなくて情報共有はエリオットにもいきますし。
GM:では、アリス以外に【秘密】を……。
アリス:ずるい!
GM:ルールは非情だ。……と、言うわけでこれがハリーの【秘密】でした。
シャロン:なるほど……それじゃあ、「やっと追いつきましたわ! ダーリン!」と言いながら、一息ついたハリーに向かって走っていく。手には何故かスコップを持って。
GM:なんのつもりだよ!
シャロン:「武器」として墓掘用のでっかいやつを……第六感が告げていますわ! これを持っていけと!
エリオット:こええよ。
GM:それはそれとして、ハリーは「シャロン! 」振り向きましたが、後ろめたげに視線を逸らします。
シャロン:ではハリーの背中に、そっとやわらかい物が当たり、お腹の辺りには細く、白い手が見える。
GM:うーん、表で反応を決めましょうか(コロコロ)……6。なお、この反応表、同じ結果は2回出ないです。
6:発作的狂気。ハロルドの【狂気】を1枚顕在化させる。ハロルドが【狂気】を持っていなければ、シーンプレイヤーは情動分野のランダムな特技で恐怖判定を行う。
GM:指定特技は(コロコロ)……「愛」、ですね。では乱暴に振りほどきますか。「同情ならやめてくれ! どういうことかわかっているのか!?」
シャロン:愛が試されている(コロコロ)……10で成功! これが《愛》ですわ!
GM:つええ!
シャロン:「分かっていますわ。分かっていますわ。だって……」 抱きついたまま、そっとハリーの耳元に呟く。そっと、悲しみと、絶望と、後悔と……暗いおよそ普段の彼女らしくない感情をこめた、小さな呟きを。
GM(ハリー):「……」 呟かれた言葉に、振りほどこうとするハリーの腕から力が抜けます。
シャロン:その呟きとともに、ぎゅっと強く、しかしハリーからすれば痛くもない弱さで、体を抱きしめます。
GM:では背中を向けたまま語りだしましょう。自分の【秘密】を。
シャロン:その【秘密】を、抱きしめたまま、静かに聞きます。秘密と合わせて、彼の色々な心情なども。
GM(ハリー):「僕は……この状況はなんなんだ? 本当にこんなことがありうるのか? 父さんが僕を生き返らせるために死んだなんて!」 ダミアンの【秘密】は拡散情報なのでハリーも知ってます。
シャロン:「……真実はきっと残酷で、あなたが此処にいる事も、長くは続かない事だとは私も思いますわ。でも……あなたが生き返ったのは事実ですわ……」
GM:ついでに『猿の手』の【秘密】くれません?(厚かましい)
シャロン:残念だったな、その【秘密】はこのシーンの後に知ることになるんだ!(演出上、時系列が前後しています)
アリス:そもそも、こいつに『猿の手』の【秘密】あげていいのか?
GM:ちっ。……では、そのままハリーはすすり泣きます。
シャロン:「……これからどうするかは考える必要はありますが……まずは、あなたが落ち着くまで、私は傍にいますわ」 そのまま強くハリーを抱きしめたまま、しばし時間は過ぎていった……。これでシーン終了でお願いします。
GM:では、第2サイクル終了です。